テーマ69 管理職者は自分の存在そのものがビジョン
■担当部署では自分がビジョン
管理職者は、
「考えて、考えて、考え抜いて、自ら目標を設定し結果をつくる」
のが仕事です。
今と同じことをしていては、基本的には担当している
部署の売上は、減少し、消滅してしまいます。
ずっと今のままという訳には絶対にいきません。
管理職者は、明日の売上をつくることを
常に目指さなければなりません。
具体的には、3年後どのような商品や製品を扱っているのか、
そのためには1年後どうなっていなければならないのかの
ビジョンをしっかり持つことが重要です。
ビジョンを実現するためには、
どのような仕事をしていかなければならないのか、
日々どのように時間を使っていかなければならないのか、
何を学ばなければならないのかなど
具体的な目標や行動計画を立て、
日々実践し、得られた成果を検証し、必要な対策をとり、
小さくとも日々成果を積み上げていかなければなりません。
具体的には、6ヶ月ごとに、
管理職者として本来、今、自分が行うべきこと、
獲得すべき成果をきちんと目標に設定し、
進捗管理を厳格に行い、目標を達成していくことを、
繰り返し行っていくことが重要です。
このようなことをきちんと実践できる管理職者は、
その部署にとって、
「管理職者自身がビジョン」
という存在になることができます。
■経済的成果を必ず獲得する
企業の経営においては、最小の経費で最大の売上を上げる
という経済的成果を得ることが絶対条件となります。
管理職者の方は、このことを常に念頭に
おいておかなければなりません。
会社における一つひとつの仕事は
経済的成果を上げることが必須条件であって、
例えば、この仕事は、赤字になってもよいということは、
余程の特別な事情がない限りあり得ないことです。
必ず必要な利益が獲得できる部署内の体制を整えることが、
管理職者としての重要な仕事となります。
目標を設定する際には、下記のような視点から、
その目標を達成することにより経済的成果も含めて、
獲得すべき成果は何なのかを明確に設定することが必要です。
・売上、利益のアップなど、どのような業績を得ることができるか。
・不良率や不具合件数の減少など品質の向上を図ることができるか。
・原材料費や工数削減などの原価低減を図ることができるか。
・職場内の業務内容がどのように変わるか。
・職場内の部下の行動、発言がどのように変わるか。
・その他。
少しでも多くの獲得成果を確保するために、
行うべきことは何なのかを考え、
部署内の仕事の仕方、作業分担、
部下の育成などを考えることが必要です。
管理職者としてビジョンを設定する際には、
ビジョンを達成することにより
獲得すべき経済的成果を念頭におかなければなりません。
■「愚直さ」、「執念」がビジョンを実現させる
「仕事に対する考え方」×(「知識・考える」+「実践」)=「獲得成果」
-∞〜+∞ 0〜∞ 0〜∞
仕事において成果を獲得するための方程式は、
勉強して知識を得る、その上で、
行うべきことを考え抜く、
そして実践するということになります。
この繰り返しの中で、成果を積み上げ、成長していきます。
「知識・考える」の項は、勉強をするかしないか、
考えるか考えないかで、ゼロから無限大の
範囲ということが言えます。
また、「実践」の項も行うのか、行わないのかで、
ゼロから無限大の範囲ということが言えます。
「仕事に対する考え方」の項に関しては、
マイナス志向、プラス志向という言葉もあるように、
マイナス無限大からプラス無限大の範囲となります。
ビジョンを実現するためには、
「新しい現実をつくる」という「思い」、「志」、
どんな困難に直面しても乗り越えていく「愚直さ」、「執念」など、
つらくてもあきらめない、日々の積み重ねが重要です。
管理職者の「つらくてもあきらめない」、
その姿勢が、
「部署におけるビジョンそのもの」
という存在になります。
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